『深世海』が良ゲーな話

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いつものようにSwitchを起動したら、ロック画面のニュース欄で紹介されていたゲームに目が止まった。『深世海 Into the Depth』である。

もともとスマホ用ゲームとしてリリースされ、Switchに移植されてニンダイでも紹介されていたらしいが、全く存在を知らなかった。説明文とPVを見て購入を決定。もともと海と魚が好きなので良さげだと感じたためである。

https://www.shinsekai-itd.com/ja/

 

・世界観

なんらかの災害?によって最後の人類となり、海中でくらす人物が主人公。途中から相棒の機械がついてきて意思疎通をはかるジェスチャーは見られるが、会話は全編を通して存在しない。文字表示も最低限であり、世界観に没入しやすくなっている。

反面ストーリーとしては、基本的に先へ進みつつ文明の名残を見つけていくだけなので、大きな盛り上がりは少ない(いちおうボス的な敵が数体存在する)。そのあたりは人を選ぶかもしれないが、クリアまで遊ぶとなかなか面白い事実も見えてくるのでぜひ遊んでみてほしい。

 

・ボリューム

そこそこ密に探索をしつつ、EDを迎えたのが8時間過ぎであった。ストーリーを最短で進めようと思うと5時間程度だろうか。2000円のゲームと思えば充分ではないか。

この手のゲームではお約束のコレクションアイテムがあり、やり込み要素といえる。

 

・難易度

イージーとスタンダードの2種類が選べる。敵からのダメージ等が変化する。スタンダードで遊んだが、手応えがありつつ、無理のない難しさであると感じた。

操作がやや独特かつほぼ水中での動作となることもあり、慣れるまではかなりおぼつかない挙動になる。しかし慣れてしまえば他のゲームでは味わえない動きを楽しめるので最初だけの辛抱である。

序盤は特に、よく分からずに死んでしまうことがある(開始直後に窒息死した)。初見ノーミスクリアを目指すならともかく、セーブポイントがこまめにあることもあって大きな損失にはならないので、仕様を覚えるためと思って心を折らずに続けること。

 

・音楽

このゲームは音楽が秀逸である。先に述べたように、会話が存在しないこともあってその比重は大きいのだが、深さや地上か水中かなど細かい変化に応じて音楽にエフェクトがかかったりするので飽きない。クリア後に解放されるサウンドテストも機能が他では見たことがないほど充実していて満足である。

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総じて、人を選ぶゲームではあると思う。

特に敵キャラは甲殻類の姿をしていたりリアルな深海生物が出てきたりするし、主人公のお供となる潜水艦もエビのような見た目をしているので、その手の生物が苦手な人には勧められない。

また、探索が嫌いな人もこのゲームは苦痛と感じるかもしれない。アクションよりも探索がメインとなるゲームである。

 

海の世界が好きな人、隅々までマップ埋めするのが好きな人、ちょっとだけお金と時間を出して何か遊んでみたい人、ぜひこのゲームをやってみてほしい。

 

 

 

追記

イヤホンないしヘッドホンは準必須アイテム。有無で没入感が全然違う。泡の音とかたまらん。