ここ数年で行ったところで、行って良かったなと思ったところを紹介してみる。夏休みだとか卒業旅行だとかの参考にしてもらえれば。
Sランク(行かなきゃ損)
大島(東京都)
島なんだけどとにかく風景が雄大。周囲に広がる海、迫力満点の三原山、広大な裏砂漠と見応えがある。特に裏砂漠は冷えた溶岩がゴロゴロ転がっていて一見の価値がある。東京から近いので比較的行きやすいのも魅力。
富士山のお膝元。民家が少なく、牛がたまにいるだけで人も車もほとんどいない。北から向かうと青木ヶ原樹海を抜けたところに高原が広がっていてなかなか気持ちが良い。遮るものがないので富士山がきれいに見えるのも良い。難点を挙げるとすれば車以外のアクセスが皆無なこと。河口湖とか富士急に行ったついでに足を伸ばしてみるといいかも。
ここも車がベターだと思うけれど、運転して行くだけの価値がある場所。平坦な八郎潟を超えて山道を抜けたところにある入道崎は灯台の周囲に草原が広がっていて心地良い。先端まで行くと三方を日本海に囲まれる体験ができる。近くの男鹿水族館も値段(1100円)のわりに展示が充実しているので楽しめる。秋田がそもそも遠いというのはあるけれど、新幹線で1本なのでハードルは低いかなと。
ハタハタがメッチャ美味いよ。
小布施(長野県)
運転してて撮れなかったけれど、りんごの栽培が盛んで果樹園が道の両脇に延々と続くのどかな町。葛飾北斎が晩年過ごした地ということで、下の写真の岩松院というお寺に鳳凰の天井絵があったり、北斎の絵を集めた美術館があったりする。2度行ったけれど、町の中をぶらっと走るだけでものんびりできるいいところだった。長野市中心部から近いので組み合わせやすいのも◎。
2度目の訪問の翌日に台風で大きな被害を受けたようなので心配。
Aランク(ぜひ行くべき)
僕が行ったのは白神山地の中でも十二湖と呼ばれる場所で、その名の通り湖がたくさんある地帯だった。いちおう鉄道は通っているけれど、本数が少ないし駅から急な山道を登ることになるのでやはり車が必須だと思う。土産屋(有料駐車場併設)から一周2キロ程度の遊歩道があって案内所でも紹介されているのだけれど、多くの観光客が入り口の青池(上の画像)を見て引き返してしまうので一人で森を歩いているような気分になる。熊よけの鈴を持ってくればよかったと後悔したほどである。
日本一深い湖。水もとてもきれいだった。電車とバスで来れるけれど、やはり車推奨。遊覧船は観光名所を回ってアナウンスで案内してくれるし、湖を間近に感じられるので乗ってみるといいと思う。魚に興味ある人ならばクニマス未来館はオススメ。魚自体はクニマスやヒメマスなどが少し展示されているだけだが、クニマスの習性や田沢湖の沿革を詳しく解説している。300円という破格の安さも魅力。夏は遊泳場が開かれているので湖水浴(?)を体験してみるのもいいかも。
秋田県だけど秋田から行くより盛岡から行くほうが近いと思う。
嵐山(京都府)
ベタだけれどやはり京都に行くなら嵐山は行くべきだと思う。もちろん有名な竹林の道も見ごたえがあるのだけれど、個人的に一番好きだったのは天龍寺の庭園。わび・さびなんて全くわからない僕だけれども、ずっと見ていられるような魅力があった。難点を挙げるならば、やはり有名な観光地だけに観光客が多くて騒がしいことか。新幹線と私鉄を乗り継げばいいのでアクセスは良好。
Bランク(行ってみたら楽しい)
まさに漫画『銀の匙』の世界だった。特に牛舎にずらっと牛が並んでいる様子というのはなかなか見る機会がないので新鮮だった。乳製品を園内で売っているけれど、非常においしかったのでぜひ味わってほしい。
『水曜どうでしょう』で安田さんがリバースしたところも開放されているので行けるぞ!
田沢湖から近い「日本一有名な秘湯」。結構な山道なので運転するには多少心構えをしていったほうがいいと思う。とはいえ舗装のある完全二車線なのでそんなに難易度は高くないけど。いくつか宿があり、僕は「妙の湯」に行ったけれど、露天風呂という概念を覆された。都会の「屋外に置いときゃ露天だろ」みたいな露天風呂にはもう戻れない。
宿泊はあっという間に埋まるので困難らしい。日帰り入浴も受付時間が短いので注意。基本的に混浴なのでカップルで行くのにいいんじゃないかな。僕はぼっちだったけど他に客いなくて最高の景色を独り占めできたので良かったということにしよう。
大洗(茨城県)
大洗の水族館といえばシロワニ(サメ)。各地の水族館にいるサメだけれど、シロワニだけを何頭も集めて展示しているのはここだけじゃないだろうか。大きなサメで顔つきもいかついので迫力を感じてほしい。大洗磯前神社が近くにあるのだけれど、太平洋の荒波にさらされる鳥居がとても見ごたえがある。いつかご来光も拝んでみたい。
養老渓谷(千葉県)
紅葉で有名な養老渓谷。渓流と滝と葉の光景がとても美しい。早朝に行くと静かな雰囲気で見れるけれど、おそらく昼間は観光バスなんかも来るんだろうな。近辺の道は狭い山道なので運転する際は注意。
湯河原(神奈川県/静岡県)
これ全部足湯。都内から1時間ぐらいで着く温泉なのでとても行きやすいし、数も多いので日帰りで遊びに行くのに最適だと思う。ひと駅先が熱海だけど、そっちは小さい頃にしか行ったことないので比較できない。
群馬といえば草津温泉だけど、その手前にあってかなりアクセスが容易なのが伊香保温泉。都内から車で行くと高速を降りてすぐなので非常に気楽に行ける。だからといってショボいとかいうこともなくて、長い石段があったり温泉街の雰囲気は十分に味わえる。榛名湖が近くにあるので観光してみると良いかも。冬に行くと湖面が凍結していて楽しい。
野辺山高原(長野県)
レタスやキャベツで有名な野辺山高原だけれど、国立天文台の宇宙電波観測所がある。大真面目に宇宙からの電波を観測しているんだけれど、巨大なパラボラアンテナがあったり大量に並んでいたりする様子はちょっとオカルト感がある。高原というだけあって涼しいので避暑地としてのんびりしに行くのも気持ちよさそう。
犬山(愛知県)
名古屋から私鉄で30分ほどの町。現存天守のある犬山城を中心に、リトルワールド・日本モンキーパーク・明治村とテーマパークが複数ある。名古屋の中心部にはあまり観光名所がないので、半日~1日余ったら足を伸ばしてみるといいかもしれない。特に歴史好きには行ってほしい。
宇治(京都府)
平等院鳳凰堂で有名な宇治。もちろんそれも見ごたえあるんだけど、宇治川の河原を歩くのも結構楽しい。あと穴場が源氏物語ミュージアムで、平安時代の文化や風俗に関してかなり展示が充実しているので面白い。抹茶はそんなに好きじゃないので言及しないけれど有名だよね。
番外編:走ってほしい道路
山梨県道71号線
青木ヶ原樹海の中を突っ切る道路。左右どちらも鬱蒼とした森が広がっているけれど、そんなに不気味という印象はなくてむしろ気持ちがいい。富士山周辺の道路はだいたいどれも景色が良くて程よくワインディングなので走りがいがある。
秋田から日本海沿いを北上する道路。能代以降は徐々に山が近づいてきて、最終的には山と海に挟まれたわずかな部分を走るようになる。景色の良さ・走りやすさ共に最高の道路なので白神山地へはぜひこの道路を走っていってほしい。白バイが多いのでスピードの出しすぎに注意。
高校で行った九州とかも良かったんだけど記憶が薄れているのでやめた。あとちょっと違うけど、広島の平和記念資料館と沖縄のひめゆりの塔は日本人なら来ないといけないなと思った。